星景写真に必要な3つのこと
1.星景写真に必要なことは、以下3つである。
①撮影に向かおうとする力と感性
②知識と技術
③思考力、判断力、表現力
2.詳しく説明しよう。
[撮影に向かおうとする力と感性]
暗闇の中の撮影になる。その景色を撮りたいという思いの強さが、一歩を踏み出す鍵である。
情報収集力、見通す力、安全で効果的な撮影計画力を磨くことで、撮影に向かおうとする力を高めることができる。
どの画角でどんなアングルで、どれだけの時間をどんな方法で撮影するかは感性であろう。当然それを、支えるのは知識や技術や経験である。気象条件や空の様子が、刻々と変わる中、思い描いた一枚を撮影したいものだ。
[知識技術]
知識は、機材や星、植物、撮影地や登山についてなど幅広いものである。
技術は、撮影・編集技術や登山技術などがあるだろう。
[思考力・判断力・表現力]
もっとも大切なことと言っていいだろう。
魅力溢れる被写体に星空を組み合わせる。そこにこそ、星景写真の魅力が詰まっていると言ってもよいのではないだろうか。
なぜなら、組み合わせる素材は、雲海や山、桜に人物と無限に考えられるからだ。いろいろな組み合わせを思考し判断しながら星景写真を楽しんでもらいたい。
被写体を変えないで、同じ構図で撮影してはつまらないの?と疑問に思う人がいるに違いない。
そんな疑問をもった人は、きっと熟練者なのではないだろうか。
季節や時間によって、星空や景色は変化する。
例えば、夏の天の川、冬のオリオンに黄道光、流星、天文薄明、新月に満月。
例えば、紅葉に雪景色枯れ木に新緑。
同じ夜でも、同じ撮影地でも表情が全然違う。それを追いかけるミッションは、なんと素晴らしいのだろう。
私も、地元岐阜の「淡墨桜と星空」を季節を変えながら撮影し続けている。
単発ではなく、組み写真としての表現に楽しみを見つけたカメラマンは幸せである。