【M25】今までで見た1番美しい星空を見つける
1.1番美しい星空とは
自分で問いかけたが、「今までに見た1番美しい星空」というテーマは、とても難しい。
標高が高く空が近い場所。空が暗い。空気が澄み切っているなど、星が美しく見える条件はいくつかある。そういう条件の中で一番を見つけるのも面白いが、自分の記憶を頼りに見つけてみたいと思う。
今までで見た一番美しいと思う感覚は、味覚に似ていると思う。ボクシングの減量後に食べたおにぎりの味や、子供の頃に連れて行ってもらった海で、父親が獲ってくれたウニの味などは忘れられないものだ。味覚には思い出が加算されているように思う。
星空も同じように、いつ、誰と、どんな気持ちで、どんな出会い方で見たかが影響するのではないだろうか。今見る星空と、初めて天の川を見た感動では違うように。
2.1番美しい星空
友人が突然倒れ救急車での付き添いをした。容態が安定し、私だけバンガローに戻り、ふと見上げた星空は心に残っている。
初めて友人と飛行機に乗り、波照間島で見た天の川、初任者研修で山小屋に泊まり、ヘトヘトの中見上げた星空なども思い出深い。
ここ数年で考えると、日本最後の秘境と言われる雲の平で見た星空が心に残っている。
片道およそ15kmの道のりを10時間かけて歩き、たどり着いた場所からの星空は格別だった。
きっと、星空を彩るのは、それを見るまでの背景なのだろう。
『雲の平の天の川』