【M26】御岳山の紅葉と星空を撮る。〈登山〉
目次
1.御嶽山黒沢登山道一部規制緩和
御嶽山には二度登山させていただいている。
1回目は、2014年9月27日の噴火一週間前に王滝口から。それ故に、噴火のニュースは他人事とは思えなかった。あの日から御嶽山には一層関心をもっていた。あれから四年。黒沢登山道一部規制緩和が、平成30年9月21日発表された。
規制緩和は、 平成30年9月26日(水)午前10時30分より、ご遺族及び関係者 。 一般登山者は、正午12時00分からである。
一般登山者の規制緩和は、翌日からにすればいいのにと個人的には思うが、時刻をずらした配慮がされていた。ご遺族及び関係者の気持ちは計り知れない。犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。
2.御嶽山の紅葉は素晴らしい
やはり、山は美しい。再び御嶽山を訪れたとき思った。もっとたくさんの人が来たらいいのにと。
紅葉の撮影をするならば、黒沢口からの登山をオススメする。
今回の登山では、
6合目駐車場→女人堂→石室小屋→二.五池→摩利支点→五の池小屋→三の池→女人堂→6合目駐車場
のルートで登山したが、三の池→女人堂の紅葉樹の数と色に圧倒された。
女人堂から三の池小屋へ
3.ミッションレベルB
私は、ナイトハイクで御嶽山を登った。黒沢口には6合目に駐車場がある。この登山口からロープウェイ到着地点までは、歩いて50分。ロープウェイを利用すれば50分の登山を短縮できる。
8合目の女人堂までは、所用時間は約2時間である。ここからは、植物の高さも低くなり、視界も開けを景色を楽しみながら登山ができる。
4.星景ランクA
何度も通いたいと思える素晴らしい景色だ。御嶽山は、台形のような形をしている。標高の高い場所が広いため撮影ポイントが豊富だ。
池も多くある。噴火後に新しくできた、二.五池も美しかった。
「三の池」
「二.五池」
5.星空ランクB +
6.ベストショット
女人堂までの登山中、小休憩をしながら撮影した一枚に流星が入った。
今回は構想通りの写真を撮影できなかった。足しげく通い、最盛期の紅葉と星空を撮りたいと思う。
【M25】今までで見た1番美しい星空を見つける
1.1番美しい星空とは
自分で問いかけたが、「今までに見た1番美しい星空」というテーマは、とても難しい。
標高が高く空が近い場所。空が暗い。空気が澄み切っているなど、星が美しく見える条件はいくつかある。そういう条件の中で一番を見つけるのも面白いが、自分の記憶を頼りに見つけてみたいと思う。
今までで見た一番美しいと思う感覚は、味覚に似ていると思う。ボクシングの減量後に食べたおにぎりの味や、子供の頃に連れて行ってもらった海で、父親が獲ってくれたウニの味などは忘れられないものだ。味覚には思い出が加算されているように思う。
星空も同じように、いつ、誰と、どんな気持ちで、どんな出会い方で見たかが影響するのではないだろうか。今見る星空と、初めて天の川を見た感動では違うように。
2.1番美しい星空
友人が突然倒れ救急車での付き添いをした。容態が安定し、私だけバンガローに戻り、ふと見上げた星空は心に残っている。
初めて友人と飛行機に乗り、波照間島で見た天の川、初任者研修で山小屋に泊まり、ヘトヘトの中見上げた星空なども思い出深い。
ここ数年で考えると、日本最後の秘境と言われる雲の平で見た星空が心に残っている。
片道およそ15kmの道のりを10時間かけて歩き、たどり着いた場所からの星空は格別だった。
きっと、星空を彩るのは、それを見るまでの背景なのだろう。
『雲の平の天の川』
星景写真撮影に役立つオススメ3大サイト+2
以前投稿した「星景写真撮影に役立つおススメ3大サイト」も参考にしていただければ。
撮影地を打ち込めば、標高が分かる優れたサイト。美しい星空を見る条件の一つである、標高を簡単に知ることができる。
旅行に行く際、撮影スポットを探すのに活用してる。
5.光害マップLight pollution map
あなたの住んでいる場所から、もっとも近い「星降る夜空」の見える場所を探す地図! - ICHIROYAのブログ
空の暗さを判断するのに光害マップは大変便利なサイトである。
地震により大停電のあった北海道では、札幌市内であっても天の川が肉眼でみえたという。空の暗さが満天の星空の条件である以上、撮影地を探すうえで光害情報は切ってもきれないものである。
【M24】夜の雲海と星空の写真を3枚撮る。
1.ミッションレベルBー
「真っ白な雲の絨毯」「まるでラピュタの世界」などと、雲海のある景色の美しさが例えられる。
単調な景色が、雲海の発生で特別なものとなるのだ。
夜の雲海を見たことがある人は、それほど多くはないだろう。普段の撮影では邪魔者扱いされる下界からの光は、雲に色を与え幻想的な景色を演出する。何色にも色を変え、雄大に形を変える雲の様子は、大変神秘的である。自然と文明が織りなす景色に心を奪われる。
雲海には、下界からの光を遮断し、空を暗くする効果がある。天の川はより濃く見え、星は一層輝きを増す。白い雲は、暗闇にあっても存在感を失わない。
「美しい景色をカメラで作り出したい」気持ちも分かるが、私は、感動した景色にシャッターを切りたい。美しいと思ったものを撮りたいのだ。この当たり前の撮影意欲を、私は大事にしている。
雲海と星空の景色を見るたびに、この大事な撮影感覚を思い出させてもらうのだ。
雲海は、条件が重なることで発生する。いつでもみれる景色ではなく、特別な気象現象だ。雲海の発生条件を頭に入れておけば、出会える確率があがるだろう。
【雲海の発生原理4つのステップ】
1.放射冷却などで地面が冷える
2.地面付近の水蒸気を含む空気が冷える
3.無風で冷えた空気が溜まる
4.空気中の水分が飽和状態を通り越して霧ができる
【雲海の発生条件5つ】
1.季節:主に春や秋
2.時間帯:夜明け前~早朝
3.気象:湿度が高い・放射冷却がある・無風状態・快晴
4.気温:前夜の気温と次の日の早朝の気温に差がある
5.場所:山間部や盆地
雲海が発生しやすい場所が存在する。情報を集め撮影に行くことをオススメする。
月ごとの撮影計画 10月
10月
9月下旬から10月初旬は、例年、標高2500~3000mの北アルプスや南アルプスの紅葉の時期である。北海道や東北も同じ位の時期に紅葉するのだろうか。9月27日現在、乗鞍岳の位ヶ原あたりが見頃だと言う情報を得た。今週末は、台風の影響で撮影が難しそうだ。
私は、例年涸沢の紅葉撮影に出かけているが、裏剱岳や鏡平や槍沢などの紅葉の撮影もタイミングがあえば訪れたい場所である。
中旬には、上高地や刈込池、乗鞍高原の紅葉がよい時期となる。桜と同じで見ごろは一週間程度と短いため、十分な撮影計画が必要である。
秋は、雲海と星空の撮影に適した季節である。夏にも雲海が発生するが、秋はそれ以上に空気が澄んでいて星空の撮影が楽しい。
10月21日は、オリオン座流星群の極大日である。流星と星空もいいだろう。
【山岳星景撮影地】北アルプス・信州の名峰・八ヶ岳・浅間山・霧ヶ峰・中央アルプス・南アルプス「見る・撮る・描く 絶景の山」
山岳星景写真の撮影地を探すなら「見る・撮る・描く 絶景の山」シリーズの本はお勧めだ。全カラーページで大変多くの写真が載っている。撮影地が一つ一つ地図で紹介されている点もよい。
山を「見る・撮る・描く」ための本であるので、美しく見える場所が紹介されている。
山の大きさを感じたければ、それより低いところから見上げるのがよいが、そんな景色を楽しめる撮影場所の掲載も多い。登山には抵抗があるが、山の風景を楽しみたい方には、大変参考になる写真が多くお勧めである。
もちろん、山の上から撮影された景色も、数多く載っているので登山家にもお勧めだ。
見る撮る描く絶景の山 八ケ岳・浅間山・霧ケ峰 (ビジュアルガイド)
- 作者: 菊地俊朗,日本山岳写真協会
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見る撮る描く絶景の山 中央アルプス・南アルプス (ビジュアルガイド)
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見る撮る描く絶景の山 北アルプス (ビジュアルガイド (2))
- 作者: 菊地俊朗,日本山岳写真協会松本支部
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【M23】ワンランク上の自撮り星景写真を撮る。〜この世でいちばん素晴らしい色を表現〜
1.ミッションレベルC
人物にライトを当て、ポートレートと星空を組み合わせた写真をよく見る。モデルと美しい星空は、見ていて、嫌な気持ちになるはずがない組み合わせである。一度撮影してみたいと思うが、私は人物のシルエットを生かした星景写真をオススメしたい。
シルエットを生かした星景写真のモデルは、イケメンや美女でなくてもいい。夜空に酔いしれた撮影者自らがモデルとなればよい。
人物を入れることで、創作イメージが膨み撮影をより楽しめることがある。立ち位置や動きや姿から、一枚の写真に物語が生まれる。そのときの自分の感情を反映してみたりと、凝りだすとあっという間に時間が経っているのだ。
「この世でいちばん素晴らしい色は、あなた自身を輝かせる色」 ココシャネル
たまには、自分を輝かせてみてもいいだろう。
撮影した写真にタイトルをつけてみるのも面白い。
『大空で抱きしめて』
『星空散歩』